まず、ここだけ
- 親の要約だけを渡す子エージェントは、圧縮と同じく情報が欠けるとYue氏は指摘した。
- 13.7万トークンで単独・分岐・従来型を比べ、分岐は文脈増加が最も小さかった。
- キャッシュ維持より大きな入力を避けることが重要で、部分委譲は不要だと結論した。
要約を渡した瞬間に前提がずれる
サブエージェントはAI失敗の最大の原因だ
Mainplane AI創業者で、以前はBrowser Useに在籍していたAlexander Yue氏(@Alezander9)は2026年11月6日、多くのハーネスが同じ型だと書いた。親が知っていることを要約し、子はその要約だけから仮定して動き、終わると自分の作業を新しい要約にして返す。
この欠落はコンテキスト圧縮と同じだという。頼んでいないメールを作る、値段だけ知りたかったのに購入する、といった事故はここから起きる。投稿は閲覧20万超、ブックマーク3000、いいね1841、リポスト118まで広がった。
- 親エージェントが、把握している内容を要約して書き出す
- 子は要約だけを起点にし、足りない部分を仮定で埋める
- 子は作業後、何をしたかの新しい要約を親へ戻す
- どの要約も情報を落とすため、意図と結果がずれやすい
参照先[1]
同じ文脈を分岐させる実験
分岐はその場のセッションをフォークし、親と同じ文脈のまま先へ進める
Yue氏が試したチェックポイントでは、最初のエージェントがやるべきことの完全な文脈を持ち、その入力はすでにキャッシュ済みだ。作業位置でセッションを分岐させ、分岐側は親が自分でやるのと同じ判断でタスクを進める。終了後も接頭辞を共有するため、親側のキャッシュは温まったまま残る。
測定はOpus 5.5、13.7万トークンのセッション。分岐は時間と費用では単独実行に劣る一方、戻ってくる文脈の増え方は三方式で最も小さかった。
| 方式 | 時間 | 費用 | 文脈の増加 |
|---|---|---|---|
| 親が単独で実行 | 67秒 | 0.38ドル | +8〜17k |
| チェックポイント(分岐) | 117秒 | 0.68ドル | +2k |
| 従来型サブエージェント | 123秒 | 0.57ドル | +4〜5k |
参照先[1]
委譲をやめる、という着地
数字のあとでYue氏が重視したのは、キャッシュを温存することより大きな入力を避けることだった。子に振っていた作業の多くは、検索を挟んで直列に進めるか、最初からまっさらなセッションを並列に分けた方がうまくいったという。
結論は、部分作業を終えて残りを別の作業者へ渡す型には居場所がない、というものだ。仕事をせず全体を編成するスーパーエージェントか、過去セッションを参照できる長期実行エージェントかの二者。ハーネスを人間の分業の思い込みで設計するな、と投稿は閉じている。
参照先[1]
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